ニオイコラム

ニオイがわかるのは、なぜ? 今さら聞けない『嗅覚』の秘密にせまります。

11月1日は紅茶の日

2019年11月1日

pic_column06_01

10月1日のコーヒーの日に続きまして、11月1日は紅茶の日なんだそうです。

紅茶のおいしさは香り・味・水色(すいしょく:抽出液の色)の3つの特徴からなります。バラエティー豊かな香り、渋みや甘味などの味わい、視覚に訴える美しい水色の3つのバランスによって、多彩な紅茶の特徴が生まれます。
この紅茶を特徴づける要因は、産地・品種・等級・生産時期・製法・ブレンドの6つに大別できます。

紅茶と言えば、紅茶の生産量・消費量ともに世界第一位のインドでしょう。北インドのヒマラヤ山麓の産地であるダージリンで生産される紅茶は世界三大紅茶の 1つとされ、香りと味に優れています。ダージリンでは昼夜で10度以上の温度差があり、その温度差により発生した霧がダージリン特有のマスカットのような ニオイを生むと言われています。同じく北インドのアッサムは濃い赤めの水色と濃厚な味わいと奥深い芳醇な香りが特徴です。

一方、スリランカでは標高により特徴は分けられ、ウバフレーバーと呼ばれる特有の爽快な香りと刺激的な渋みを持つ力強い味わいのものや、日本人に馴染み深いディンブラはマイルドで優雅な花の香りと適度な渋みを伴うバランスのとれた味が特徴です。

茶の茶樹はツバキ科ツバキ属に属する永年常緑樹で、もともとひとつの種属ですが熱帯種であるアッサム種と温帯種である中国種に大きく分けることができます。
アッサム種の葉は大きく、厚く柔らかいのが特徴で、紅茶の渋みに寄与するポリフェノールの含有量が多く、酸化酵素活性が強いため紅茶向きの品種と言われて います。

一方中国種の葉は小さく、薄く固いのが特徴でポリフェノールの含有量が比較的少なく、甘みに寄与するアミノ酸類を比較的多く含んでいます。アッサ ム種と比較すると緑茶向きと言われています。中国種で作られる紅茶は、インドで唯一のダージリン、中国のキーマン、日本の和紅茶などがあります。

コメントを投稿する