ニオイコラム

ニオイがわかるのは、なぜ? 今さら聞けない『嗅覚』の秘密にせまります。

紅茶をたのしむ3つのポイント「嗅覚・味覚・視覚」

2014年11月1日

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紅茶のおいしさは香り・味・水色(すいしょく:抽出液の色)の3つの特徴からなります。バラエティー豊かな香り、渋みや甘味などの味わい、視覚に訴える美しい水色の3つのバランスによって、多彩な紅茶の特徴が生まれます。
この紅茶を特徴づける要因は、産地・品種・等級・生産時期・製法・ブレンドの6つに大別できます。

紅茶の香りは産地の香り

pic_column06_02紅茶と言えば、紅茶の生産量・消費量ともに世界第一位のインドでしょう。北インドのヒマラヤ山麓の産地であるダージリンで生産される紅茶は世界三大紅茶の 1つとされ、香りと味に優れています。ダージリンでは昼夜で10度以上の温度差があり、その温度差により発生した霧がダージリン特有のマスカットのような ニオイを生むと言われています。同じく北インドのアッサムは濃い赤めの水色と濃厚な味わいと奥深い芳醇な香りが特徴です。

一方、スリランカでは標高により特徴は分けられ、ウバフレーバーと呼ばれる特有の爽快な香りと刺激的な渋みを持つ力強い味わいのものや、日本人に馴染み深いディンブラはマイルドで優雅な花の香りと適度な渋みを伴うバランスのとれた味が特徴です。

アッサム種と中国種

pic_column06_03茶の茶樹はツバキ科ツバキ属に属する永年常緑樹で、もともとひとつの種属ですが熱帯種であるアッサム種と温帯種である中国種に大きく分けることができます。
アッサム種の葉は大きく、厚く柔らかいのが特徴で、紅茶の渋みに寄与するポリフェノールの含有量が多く、酸化酵素活性が強いため紅茶向きの品種と言われて います。

一方中国種の葉は小さく、薄く固いのが特徴でポリフェノールの含有量が比較的少なく、甘みに寄与するアミノ酸類を比較的多く含んでいます。アッサ ム種と比較すると緑茶向きと言われています。中国種で作られる紅茶は、インドで唯一のダージリン、中国のキーマン、日本の和紅茶などがあります。

クオリティーシーズン

1pic_column06_04年のうち最も良質な茶葉が採れる季節をクオリティーシーズンと呼びます。クオリティーシーズンは一般的に乾季にあたり、各産地の特徴が際立つ充実した香 りと味わいの紅茶が生産されます。例えば、ダージリンは1年に3回クオリティーシーズンがあり、シーズンによって特徴が大きく変化します。ファーストフ ラッシュ(一番摘み)は爽やかな甘い香りとフレッシュな味わいを、セカンドフラッシュ(二番摘み)は1年のうち最も品質が充実し、オータムナル(秋摘み) は赤みを帯びた美しい橙色の水色と穏やかな香りと味わいとなります。

11月1日は紅茶の日

pic_column06_0511月1日は「紅茶の日」です。秋の夜長、これから少しづつ冷えてまいります。温かい紅茶を入れて、香りを楽しみながら、読書をしてみてはいかがでしょうか。

日本紅茶協会

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