嗅覚研究室

嗅覚のなぜ?を徹底研究!カグー博士の日々の研究をこちらで報告します。

第17回嗅覚・味覚国際シンポジウムに出展しました

2016年7月20日

会場外

先日パシフィコ横浜で行われました、第17回嗅覚・味覚国際シンポジウムに行って参りました。

嗅覚・味覚国際シンポジウム(ISOT)は1962年に第1回目の会が行われて以来、3~4年ごとに、日本・アメリカ・ヨーロッパで順次開催しており、日本では東京、札幌、京都に続き4回目の開催となりました。

 

30ヵ国約1,000人のドクター、大学等の博士、企業の研究者などが集まりとても活気のある学会でした。講演会場、企業展示、ポスターセッションなど、一般的な学会内容となっており、すべて英語で行われるのは言うまでもありませんね。

私たちがいた、企業展示は大小15社程度で、とてもアットホームな環境で、様々な方々とお話することができました。

展示会場

 

私たちの嗅覚を検査する製品として国際的にも有名な、2つの製品を見ることができました。1つはアメリカのペンシルバニア大学で開発されたUPSIT(sensonic社)、2つめはドイツで開発されたSniff’in Sticks(burghart messtechnik社)について実物を見ながら説明をお聞きすることができ、大変貴重な経験となりました。

 

一番驚いたのは、この業界でとっても著名なRichard L.Doty先生とThomas Hummel先生にお会いできたことでしょうか。Doty先生は先のUPSITを開発された先生で、とてもエネルギッシュな先生でした。Hummel先生は子供向けの嗅覚検査のご研究など、その活動はとても幅広く、日本人のドクターの多くが嗅覚の研究にHummel先生を訪れているほど。とてもユニークな先生で、ワイン片手に登場され、場を和ませてくれました。他にも、2004年に嗅覚受容体遺伝子の発見と嗅覚感覚の分子メカニズム解明によってノーベル医学生理学賞を受賞されたBuck先生も来日されていたようですが、残念ながらお会いすることはかないませんでした。

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今後ますます、嗅覚・味覚分野が発展していくことを期待するとともに、私たちの活動が誠に微力ながらもお力添えできますことを願っております。

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