嗅覚研究室

嗅覚のなぜ?を徹底研究!カグー博士の日々の研究をこちらで報告します。

「閾値」を知ればあなたも嗅覚の専門家

2020年4月1日

水一滴

嗅覚の世界では、「閾値(いきち)」という言葉がしばしば使われます。日常生活では触れることの少ないこの言葉ですが、どのような言葉なのでしょうか。嗅覚のお話をするうえで欠かせない用語の一つですので、是非知っていただきたいと思います。
この「閾値」という言葉を理解すればあなたもニオイの専門家ですよ。

閾値にはさらに「検知閾値」と「認知閾値」があります。専門的な表現を用いると、検知閾値とはニオイを感じる最小濃度、認知閾値とは何のニオイかわかる最小濃度となります。

非常に薄い濃度のニオイでは何も感じません。徐々に濃くしていくと、ある濃度で何かは分からないけれど、ニオイの存在を感じる濃度のところが出てきます。この濃度を「検知閾値」と言いいます。

さらに濃度を濃くしていくと、どんなニオイか表現できるところが出てきます。それが「認知閾値」です。

この閾値は濃度で示すことが多く、%やppm(100万分の1)が良く用いられます。ニオイ成分の中ではもっと薄い、ppb(10億分の1)やppt(1兆分の1)で表す方がよい成分も多いのです。

アミルメルカプタンというとても強烈なニオイ成分があります。東京ドームで数的足らしただけでニオイを感じてしまうほどのニオイ物質です。このようにとても薄い濃度でも感じてしまう物質を「閾値が低い」物質と表現します。アミルメルカプタンの閾値は具体的には0.00000078ppmとされています。

この「閾値」という言葉はあまり馴染みのない言葉ですが、嗅覚の話をするうえでとても重要な言葉でもあります。閾値をマスターすればあなたも嗅覚の専門家ですよ。

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