ニオイコラム

ニオイがわかるのは、なぜ? 今さら聞けない『嗅覚』の秘密にせまります。

コーヒーの香りにはリラックス効果がある。

2014年10月1日

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コーヒーの香りにはリラックス効果があることに、注目が集まっています。
実際にコーヒーの香りと、脳波の関連を調べた実験が行われていて、この結果によると、ブルーマウンテンなどの特定品種において、リラックス効果があることが立証されています。

巷では、コーヒー販売合戦が活況を呈しています。
コーヒーを淹れた時のふわっとした香り。人々の心を魅了するその香りには、計り知れないポテンシャルがあるのだと思います。

コーヒーの2大品種

pic_column05_01コーヒーの品種はアラビカ種とロブスタ種の2つに大きく分けられることはご存知でしょうか? そして、世界のコーヒー豆生産の6割弱がアラビカ種なのだそうですよ。

栽培が難しいそうですが、酸味が強く、香りは花のような甘い香りが特徴で、比較的人気のある味です。 「すべてのコーヒーの良さを持つ」と言われる、ジャマイカ産のブルーマウンテンもこの部類に含まれ、おだやかな香りで非常に好まれるコーヒーです。

二大品種のもうひとつの品種、ロブスタ種は苦味が強く渋みがあります。
香りも麦茶に似たこうばしい香りで、アラビカ種とは異なる特徴を持っています。
最近セブンイレブンで店頭販売されている100円コーヒーが話題ですが、こちらはアラビカ種を100%使用していることをうたい文句としていて、世間的な評価は上々だそうです。

ただし、同じ品種であっても生産地により風味が異なります。コーヒーの生産地は世界60数か国であるが、土地の気候、風土に合った栽培法が取られています。
いかに各豆の特徴や良さを把握し、飲む人の嗜好や状況に合わせて仕上げるかがメーカーの悩みどころであり、腕の見せ所と言えますね。

コーヒーでがん予防も?

pic_column05_02コーヒーの成分も300種以上とバラエティに富んでおり、様々な効能に注目が集まっています。
クロロゲン酸、カフェインなどには活性酸素を抑える効果があると言われていることは、有名な話ですが、近年ではコーヒーが膵臓、大腸、子宮体がんなど、糖尿病や肥満、運動不足がリスク要因となるがんを予防することが分かってきています。
コーヒーの有効性が次第に認められつつあるのです。

コーヒーの2大品種

pic_column05_03ちなみに10月1日はコーヒーの日です。
コーヒーに関する情報は全日本コーヒー協会のホームページをみてくださいね。

全日本コーヒー協会

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