ニオイコラム
ニオイがわかるのは、なぜ? 今さら聞けない『嗅覚』の秘密にせまります。
ニオイのする冬の花
2019年1月18日
クリスマスローズ
日本では1月から3月に頃に咲き、花の少ないこの時期欠かすことのできない存在であるクリスマスローズ。イギリスではクリスマスの時期に咲くのでそう呼ばれておりますが、日本ではクリスマスの時期には間に合わないのは少し残念ですね。
花期は2~3カ月程度と比較的長いのが特徴で花の色や模様、花形、咲き方にもさまざまで、私たちの目も香りも楽しませてくれます。
香りは品種にもよりますが、ヒアシンスの様な淡い香りがしてまいります。クリスマスローズの花は下をうつむくように咲いていますので、そっと優しく手を添えて香りを嗅いでみてください。
最近は身近なところにも植えられていますし、種類が多く、花期も長いので、是非身近な場所で探してみてください。
ロウバイ
秋の香りがキンモクセイならば、冬の香りはロウバイと言っても良いかもしれません。その甘く清潔感のある香りは一度嗅いだら忘れられないものになるかも。
ロウバイは姿や質感も美しく、花が蝋細工のように繊細で美しいことからつけられたとも言われているほど。寒い冬に咲くことから英名では「winter sweet」とも呼ばれているようで、これまたオシャレですね。
ロウバイの花言葉は「慈愛」。寒いこの時期、くれぐれもお体を大切にどうぞ。
ヒイラギナンテン
ヒイラギナンテンは都会の街路樹でも良く見かける、葉がヒイラギによく似たトゲのある樹木で、ナンテンのような実をつけることから、名づけられました。
さりげなく咲く黄色い花からは甘くてフレッシュな香りが特徴です。
「難を転じる」という言葉から、玄関先に置くのも良いのだそうで、香りも良いのでお勧めですよ。
街路樹で見かけることが出来ますので是非探して嗅いでみてください。
水仙
寒い時期、外を歩く時の楽しみと言えば、水仙の香り。とても拡散性が高く、透明感のある甘い香りが特徴です。お部屋に少しあるだけでも部屋中甘い香りに満たされるほど強い香りがしますので、芳香剤にはない自然の香りに癒されることでしょう。
様々な種類と花の形がありますので、是非楽しんでみてください。
しかし、気を付けなくてはならないのは、水仙の葉に含まれる毒素です。毎年スイセンの葉をニラと間違えて食中毒を起こしてしまう事件を耳にするたびに、ニオイを嗅いでいただければ・・・と悲しくなります。
見分け方はニオイです。スイセンの花は良い香りがしますが、葉は無臭です。一方、ニラの葉は独特なニオイがしますね。時としてニオイは私たちのみを守る強力な武器になります。わらない物を口にする前に、ニオイを嗅ぐ習慣をつけて頂ければと思います。
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