ニオイコラム
ニオイがわかるのは、なぜ? 今さら聞けない『嗅覚』の秘密にせまります。
「いろはにほへと」に含まれるニオイの意味
2019年9月17日
「いろはにほへと ちりぬるを」皆さんも一度は聞いたことがある有名な、いろは歌。この中に「匂う」の表現が含まれていることをご存知でしょうか。
最初の一文を感じで表してみると・・・
「色は匂へど 散りぬるを」となり、「匂う」という表現が見えてまいりました。色は匂うと表現されており、現在は色が匂うと言いません。その意味をもう少しひも解いてみたいと思います。
いろは歌で使われているように、「匂う」は元来、嗅覚に関する言葉ではありませんでした。
「にほふ」の「に」は「丹=赤い色」、「ほ」は「秀=際立つ」ということでした。つまり際立って赤く色づくことが「匂う」だったと考えられています。それが転じて良い香りが際立つという意味になったようです。 ニオイに関して、昔と現代の私たちとはとらえ方や感性は少し異なっているのかもしれませんね。
また、漢字の「匂」は中国伝来のものではなく、中国文字をヒントにして作られた和製文字と言われています。
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